【仁王2】レビュー 前作から純粋な進化を遂げた、和風テイストな死にゲー

「仁王2」はコーエーテクモゲームスが送り出す、ジャンル的にはいわゆる「死にゲー」と呼ばれるゲーム。「死にゲー」といえば、フロム・ソフトウェアの「DARK SOULS(ダークソウル)」「Blood Born(ブラッドボーン)」が有名ですが、「仁王」シリーズは日本の戦国時代に焦点を当てている、和風テイストな「死にゲー」となっています。

「仁王」シリーズとあるように、「仁王2」は「仁王」シリーズの第2作品目となっています。「仁王2」は新作ではあるのですが、前作の「仁王」のプレイスタイルはそのままに新たな新要素が追加されていたり、攻略に行き詰まった時のお助け要素の追加など、「新作」というよりは「バージョンアップ」した「仁王」となっています。

緊張感のある戦闘の駆け引きはそのままに、新要素の追加でさらに戦術が広がったアクション

仁王ではお馴染みの気力の回復にはかかせない「残心」「構え」の変更などはそのままに、新しいアクションが追加されています。

まず1つ目の新要素としては、「特技」アクションの追加があります。今作の主人公は「半妖」という人と妖怪が混ざりあった特異な人物であり、体の一部を妖怪にして攻撃することができます。

この特技の大きな特徴として、妖怪が大技を使った攻撃をする際にタイミングよく特技を放つことでカウンターをすることができ、相手の大技を潰しつつ、気力を大きく削ることができます。

「タイミングよく」といってもそんなに難しいことではなく、妖怪が大技を使う時には赤く光るので、その際に特技を使えば割と簡単にカウンターすることができます。カウンターは決まれば、相手の攻撃を見切りつつ強力な攻撃を決めたという優越感が味わえるので、アクションゲームにおいてはカウンターはとても大事な要素だと思います。ただ、赤く光ったタイミングで特技を使っても間に合わない時などがあるので、その辺は戦闘を繰り返して、タイミングを見極めていく必要があります。

2つ目の新要素は「妖怪化」アムリタゲージというゲージが溜まった状態の時に完全に妖怪へと変化して、強力な攻撃を使用することができます。「妖怪化」には3タイプ存在し、技の出は遅いがその分強力な攻撃を使うことができる「猛」や、素早い攻撃を使うことができる「迅」などがあります。

妖怪化中は体力ゲージが妖怪化ゲージへと変わります。妖怪化ゲージが時間経過や敵の攻撃などでなくなってしまうと、妖怪化は切れてしまい、通常状態へと戻ってしまいます。

この一見強そうに見える妖怪化なのですが、僕がよく理解できていなかったせいか、使い所がよくわかりませんでした。妖怪化中の攻撃は強そうには見えるのですが、あまり敵にダメージを与えているようには思えなかったです。

そのため僕の使い方としては、強力な攻撃でダメージを稼ぐというよりは、体力ゲージが妖怪化ゲージに変化することを活かし、後述する「常闇」状態を凌いだり、ピンチの時にその場凌ぎで妖怪化したりと、どちらかというと「耐える」という使い方が多かったです。

個人的には妖怪化といった通常時よりも強いに状態になる覚醒状態みたいなものは、「耐える」という防衛よりの使い方よりも、前作の「仁王」の「九十九」のような強力な攻撃でガンガンダメージを稼ぎに行く攻撃的なスタイルの方が好きです。「守る」よりは「攻める」のほうがやっぱり気分はいいと思いますし。ここは少し残念でしたね。

3つ目は「妖怪技」。今作もたくさんの妖怪が敵として出てくるのですが、その妖怪達が使う技を妖怪技として使うことができます。妖怪技は種類が豊富で、そどれを使うか迷ってしまうほどです。妖怪技で強いのは基本的に攻撃回数が一回だけでなく、何回か攻撃判定が発生するものが強いです。僕は夜刀神ばかり使っていました。妖怪技は今作では攻略の助けとなる大きな要素のひとつになっています。

アクションでの主要な新要素としてはこの3つなのですが、戦闘面での大きな新要素として「常闇」というものがあります。常闇は前作からある「常世」の範囲がさらに広がったようなもので、妖怪の周囲でなくフィールド一帯にまで常世の効果が及びます。

常闇の解除は「常世払い」のように残心では解除できず、常闇を発生させている敵を倒さなくては解除することができません。常闇を発生させている敵は基本的に強敵なことが多く、常闇では気力の回復速度が大幅に低下するため、倒すのにとても苦労します。

常闇での気力の回復速度を上げるスキルを取得すればいくらか楽になるのですが、スキルの取得がまだまだ進んでいない序盤は特に厳しいものになります。常闇はプレイヤーには不利な面しかないため、ストレスを感じてしまいます。常闇では妖怪化が強化されるなど、常闇の打開策があればいくらマシになるとは思うのですが。常闇の明確な攻略法が用意されていれば、歓迎できる要素になっていたと思います。

他にも新要素として、新たな武器種やスキルが追加されており、前作とはまた違った攻略をすることができ、進化した仁王を楽しむことができます。敵の配置も前作よりは理不尽なものはなくなったと思うので、ストレスなくできるのではないかと思います。

歴史好きにはたまらない、豊臣秀吉と共に駆ける戦国時代のストーリー

前作は徳川家康が台頭する戦国時代末期の物語でしたが、今作はまさに戦国時代真っ只中の時代を楽しむことができます。戦国時代には様々な戦国武将が存在しますが、その中でも特に有名な戦国武将の一人である豊臣秀吉と行動を共にし、天下取りを目指していきます。

物語では史実に合った話や、戦国武将にまつわる逸話などが盛り込まれており、戦国時代が好きな人には「これは、あの逸話か!」とニヤッとできる要素もあり、楽しめるのではないかと思います。僕は子供の時に図書館で戦国武将の逸話を描いている本を読むのに一時期ハマっていた時期がありまして、その時に豊臣秀吉の逸話にも触れていたので、今作はかなりニヤッとできました。

豊臣秀吉の他にも織田信長や明智光秀など数々の戦国武将が登場するので、戦国武将達との交流も楽しむことができます。また、前作にも登場したあのキャラも登場するかも…、といった前作をプレイしていた人達には嬉しい要素もあります。ストーリーに関しては、今作も魅力的なものになっていると思います。

総評

グラフィック   4
キャラ      4
ストーリー    4
ゲームシステム  3.5
音楽       3.5

仁王2は、仁王シリーズの第2作目として、様々な新要素を追加して純粋に進化を遂げた作品になっていました。アクションをより楽しいものにするために様々な要素が追加されていたため、基本的には前作よりも快適にさらに面白くなっていると思いました。

しかし、新要素として新たに追加された要素の中には、逆に少しストレスに感じてしまうものもあったように感じます。代表的なのが常闇ですね。妖怪化はマイナス要素ではないのですが、あまりアクションの面白さには繋がっていないかと思いました。前作の九十九と比べるとどうしても劣ってしまう部分があります。

逆にいえばこれらが改善されれば、前作よりは確実に面白いものになると思います。現状のままでも十分に面白いのですが、前作より面白いものになったかというと微妙な部分はあります。ただ、アクションが得意でない人もやりやすく、快適にプレイできるようにはなっていると思います。

ゲームプレイには関係ないのですが、今作はプレイヤーキャラクターを自由に編集できるキャラクリエイトがあり、自分好みのキャラでプレイを楽しむことができます。今作は男性キャラだけでなく女性キャラでも遊べるので、自分は女性キャラで遊びたいという人も楽しめます。僕はもちろん女性キャラです。キャラクリでは、編集できる要素が多いため、実在の人物やアニメや漫画の二次元のキャラクターも再現できるので、そういうのが好きな人にはたまらないでしょう。

和風テイストで「死にゲー」を楽しみたい人にはおすすめしたい1作。他の死にゲーよりもお助け要素は多い気がするので、死にゲーには興味があるけどハードルを感じてしまうという人にもおすすめできる作品です。

おすすめできる人・そうでない人

こんな人にはおすすめ
・和風テイストな死にゲーがやりたい
・死にゲーをやってみたいけど、ハードルを感じている
・自由にキャラクリして、自分好みのキャラクターで遊びたい
・ハクスラでどんどん装備を強くしていくのが好き
・歴史が好き(特に戦国時代)

おすすめできない人
・何回も死ぬのにストレスを感じる
・ハクスラが好きじゃない
・歴史にはあまり興味ない

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